Green Buildings

伊東豊雄さんのシンガポールでの新たなプロジェクト「キャピタグリーンビル」を撮影に。
とその前に世界のグリーンビルの動向を探るべく100 Contemporary Green Buildings / 100 Zeitgenossische Grune Bauten / 100 Batiments Verts Contemporains (25)を再読。
この中には建築学会賞作品賞に輝いた旧ソニーシティ大崎の小生が撮影した写真が使われています。

橋爪大三郎X大澤真幸X宮台真司著「おどろきの中国」

中国をテーマに橋爪大三郎X大澤真幸X宮台真司の3氏の鼎談おどろきの中国 (講談社現代新書)

「中国が、こんなに存在感を増しているのに、私たちは中国のことを知らない。」から始まり、
「本書では、中国のことを考えるときに陥りやすい勘違いや落とし穴など、目をつけるべきポイントに集中した。こういう筋道で考えていくと、しっかり考えられる。中国の人びとと手を携えられる。そういう考え方の基本スタンスが、提案してある。・・・」で終わるのだが、本書のもつ意義はここですべて説明されている。

今回はかわった読み方をした。最初を普通に冒頭から、次は後ろから反対に第4部10日本がとるべき針路、9北朝鮮問題、8台湾問題、・・・、第1部1中国は「国家」なのか?、という2回読んだのだが、本書は逆読みがよかった。初めて読む人にもこの逆読みを勧める。

逆読みのほうが、秦の始皇帝からはじめなければ説明がつかない中国を動かす原理や、暗いトンネルの中で車が止まってしまったような日中関係にも出口はある、という気分がより高まる。ただし、「毛沢東」と「文化大革命」については、三者ともだが、とくに橋爪さんの明解さが落ちる。普通に頭から読んでもそのように感じた。

内田樹著「ためらいの倫理学」

10年程前、途中まで読んで、つまらないからとほっぽらかしたまま、どこかにやってしまった内田樹著「ためらいの倫理学―戦争・性・物語 (角川文庫)」を、いままた読んでいる。
何でつまらないと思ったのか? ーーーいまはわかる。
解説で高橋源一郎氏がいっているように内田樹さんは非「極端」の人で、その非「極端」な人がケンカがやたら強そうに感じた。非「極端」もケンカも、好きではなかったから、つまらなく感じたのだと思う。
ケンカはいまでも嫌だが、非「極端」は知らないうちに好きになっていた。
内田樹さんは孔子のいうところの中庸の人だと思う。
でも、上野千鶴子氏や岡真理氏とケンカ、彼の言葉では「調整」するところは、やはり、怖い。
宮台真司さんと調整していても怖さを感じないのに。
(あっ、忘れるところだった「Ethics of hesitation」「犹豫伦理(これでいいのかわからない)」「망설임의윤리학」「Этика エチカはわかったがためらいが・・・) 」)

佐久間裕美子著「ヒップな生活革命」

「憲法の創造力」につづく薄明光線な本を紹介します。佐久間裕美子著ヒップな生活革命 (ideaink 〈アイデアインク〉)
(英語のタイトルはHip Revolutionとなっているが、これは通じないと思うけど? 強いていえば、Hipster Revolution、いや、ちょっと違うな、単にHipsterあたりが正しい英語タイトルだろう。ピッピーの中国語は嬉皮だけど、Hipsterは嬉皮士かな?わからない。でも、힙스터もХипстерыもヒプスタ、ヒプステリだから、結局、すべての言語はHipsterの音読みだろう。Hipsterの言葉自体はとしては1940年代ジャズエイジに使われたHipの造語で、それが60年代にはHippie変化になり、90年代半ばから現代がいまのHipster。)
Hipsterとは「流行に敏感な者」という意味で、2013年のSlang大賞に選ばれた言葉。
この本は、Hipsterの言葉の説明とHipsterと呼ばれる人達が成し遂げているムーブメントの紹介。

著者の佐久間裕美子さんが2008年のリーマンショック以降:
「ところが、日常的に目に入ってくる悪いニュースにも慣れた頃、少しずつ何かが変わっていくのを肌で感じるようになりました。驚くほどおいしいコーヒーを出すインディペンデント系のカフェが増え、産地直送の新鮮な野菜がぐんと手に入りやすくなったのです。大量生産の仕組みの中で粗悪な商品を作るかわりに、古いものや廃材を直して使ったり、リメイクしたりする作り手が増え、手作りのクラフト文化のつぼみが開花しているのに気がつきました。また、個人経営の本屋が、ギャラリーが、レコードショップが再び増え、文化に活気をもたらすようになっていました。」

多くの事例をあげ紹介している。なかにはストリートフォトグラファー必見の事例もあって180ページの本だけど、情報は詰まっている(かな)。

ところで、このヒップスター、チョットださくするとたんなる親父だ。
マンハッタンではなくブルックリン(23区ではなく川崎)、めがね、自転車、ニット、こだわりのコーヒー/紅茶、スキニージーンズ、ひげ、・・・自分のライフスタイルをあげているようで、・・・ヒップなオヤジ革命をやっちゃおうかなー(笑)。

木村草太著「憲法の創造力」

雲の隙間から太陽光線が漏れ、地上に降り注いでいるように見える現象を薄明光線という。(さっそく年頭の目標で英語、中国語、ロシア語、韓国語では、Crepuscular raysよりAngel’s ladderかな, 雲隙光これは日本語よりわかりやすい, Сумеречные лучи, 틈새빛살 − 日英中露韓は時間がかかるなー!)

集団的自衛権行使容認閣議決定あたりから年末選挙のながれで、小生の心理状態は無関心ともニヒリズムとも違う、完全に暗雲に覆われてしまったのだが、薄明光線というものはあるんだと実感させられたのが憲法学者木村草太さんの言説だった。いってることはそんな特別なことではないのだが、タイミングは大切だと思わせてくれた。

そこで木村草太さんの憲法の創造力 (NHK出版新書 405)を読む。

第一章君が代不起立問題の視点、第二章ひとり一票だとどんな良いことがあるのか?、第三章最高裁判所は国民をナメているのか?、第四章日本的多神教と政教分離、第五章生存権保障の三つのステップ、第六章公務員の政治的行為の何が悪いのか?終章憲法9条の創造力、という構成。

この季節(キリストの生誕を祝った翌週、寺社に初詣)だから、第四章日本的多神教と政教分離が面白いが、ここでは「第五章生存権保障の三つのステップ」について触れたい。というのは、以前木村草太さんは、東日本大震災からの復興のために建築家と憲法学者が対話するシンポジウムの司会をやられていたから、仮設住宅やみんなの家を憲法学者はどのような見方をするのか(?)興味があった。

憲法25条1項『すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」2項「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障および公衆衛生の向上および増進に努めなければならない」

「仮設住宅は、我々の考える『最低限度』の住宅のわかりやすい具体例だといえる。・・・」確かに、「・・・仮設住宅になにがしかの問題があるとすれば、それは突き詰めれば、われわれの憲法25条の理解に何か足りないことがあるということである。・・・」そうか憲法学者はこういう見方をするのか、なるほどね。からかっているわけではない、純粋に感心してしまう。

感心してしまったけど、山本理顕さんが仮設住宅の入口を向かい合わせにしたのは、また伊東豊雄さんが憲法25条の理解を深めてみんなの家を造ったわけでなく・・・とここまで書いて、はたと気がついた。逆だ。みんなの家がみんなの憲法25条の理解を加速し、しいては「社会住宅の確保と提供は、単なる政策上の選択肢と見るべきではなく、憲法25条1項の要請だと考えなければならない。・・・」のレベルまで社会的意識を高めなければならないんだ。

で、結論が『人間が人間らしく再生産される社会の創造は、われわれの義務である。』

 

 

 

謹賀新年!

Great Buddha of Kamakura

Happy New Year! 謹賀新年!今年もよろしくお願いいたします。 新年快乐!我想成为1年快乐和健康的每一个人。 祝大家新年快樂!合喜樂平安! 새해 복 많이 받으세요. С Новым Годом! Спасибо снова в этом году. 今年こそ隣の4カ国語をマスターするゾ(毎年いってるけど、今年は違う気がする)