NASAより宇宙に近い町工場

NASAより宇宙に近い町工場。感動的な講演をまとめたものだというが小生には講演記録ビデオよりこの本の方が心に響くものがあった。

どういう箇所かというと、「数年前、ナンバーワンよりオンリーワンがいいという歌が流行りましたね。・・・努力できない人はこの歌が好きです。楽ができそうな気がするからです。「もともと特別なオンリーワン」という言葉になぐさめを見出します。
でも、この歌には致命的な欠点があると思います。花屋さんの店先に並ぶ前に、どれだけ多くの花が間引かれて捨てられているのかということを忘れているからです。・・・
オンリーワンになるのにも努力が必要なのです。」

最近、立て続けに「なんでこんな扱いを受けなければならないんだ。」と思える事件に遭遇した。

小生のしてきた努力の邪魔をされ、見下され、自信どころか写真まで剥奪された。
植松さんは、そんなことをするヤツは「自信をなくしたかわいそうな人」だという。だから、やられたらやり返せはダメで、自信剥奪の連鎖を立ち止めろ!ともいう。ーーー剥奪の連鎖は小生のところで断ち切るつもりだ。

個人的な問題を想い出すので、この角度の話はこれでやめておくが、元気出てくる本だ。

講演ビデオにこんなフリップがでていた。
自信をなくした人は、
(1)お金で自信を買う
(2)じまんをする
(3)人を見下す。
(4)努力の邪魔をする。

ここまで書いたのでYouTubeにある植松努さんの講演のサイトも載せておく。

“In the Blink of an Eye” Andrew Parker

STAP騒ぎのおかげで、小生の読書傾向は生物関係がつづいたが、そろそろ違うものも読まないなければならないので、とりあえず締めで選んだのがアンドリュー・パーカーのIn The Blink Of An Eye: How Vision Sparked The Big Bang Of Evolution。邦訳は「目の誕生」。

さらっと読むはずだったのだが、質・量ともに巨大すぎた。あまりの面白さに熱中してしまって、気がついたら2週間近く時間があれば紐解いていた(キンドル版なので紐はないが)・・・。英語だから時間がかかったのもあるが、日本語訳でも同じだったろうと思う。難しいのは生物名だけで、Molluscanを軟体動物門というのはちゃんとした翻訳だが、ただ単にカタカナにされた翻訳は逆にわからなくなって、アルファベットのほうが調べやすいのに!となる。なので原文のほうが良い。

生物の眼の発達過程はカメラの歴史と似ている。オウムガイのような軟体動物に見られるレンズのないピンホールの眼、凹面鏡をレンズ代わりにしたホタテ貝のような眼、alciopidae(googleの画像検索で確認して下さい)の眼のようなレンズと網膜をもったカメラのような眼。・・・これは細部の話で、細部が積み重ねられ巨大な全体へ。

カンブリア紀の爆発、あるいは動物進化のビッグバンがなぜ起きたかのかというのが本書の大テーマ。著者はカンブリア紀の爆発の起爆剤になったのは光をどのように捉えるかという「光スウィッチ説」を提起する。

ヴィジュアルアートに関わるすべての人に読んでもらいたい気がする。