大公トリオ

昨夜、紀尾井ホールでベートーヴェンの大公とメンデルスゾーンのピアノトリオ1番をピリオド楽器で演奏するコンサートの撮影があった。
ヴァイオリン佐藤俊介さん、チェロ鈴木秀美さん、ピアノ・クリスティーネ・ショルンスハイムさん。
ショルンスハイムさんが弾くピアノはモダンピアノではなく「ピアノフォルテ」。
でも、今日話題にしたいのはピリオド楽器ではなく村上春樹のこと。

「よう、おじさん」と彼は店を出るときに店主に声をかけた。「これなんていう音楽だっけね? さっき聞いたけど忘れちまったよ」
「ベートーヴェンの『大公トリオ』です」
「太鼓トリオ?」
「いいえ、太鼓トリオではなく、大公トリオです。

“Hey,”he called out to the owner. “What was that music called again? I forget.”
“Beethoven’s ‘Archduke Trio’.”
“March Duke?”
“Arch. Archduke.

村上春樹の文体は翻訳調といわれていますが、上のような駄洒落をみるとまず英語で書いているのではないかと思えますね。ですが、聴いているレコードが百万ドルトリオといわれていたルービンシュタイン、ハイフェッツ、フォイアマンの1941年の録音のものだったので、

・・・彼は目を閉じ、静かに息をしながら、弦とピアノの歴史的な絡み合いに耳を澄ませた。

… Hoshino closed his eyes, breathing in quietly, and listened to the intertwining of strings and piano.

この部分は日本語で優位ですね。
とすると・・・たとえば、英語でひとつのパラグラフが頭に浮かぶとそれを自分で日本語に翻訳して書き留めるとなんていう方法をとっているのではないかと思ってしまいます。

トラン・アン・ユン監督のノルウェーの森は、イギリスの役者を使って英語の台詞でやればよかったのにねぇ。ちょっと飛躍しすぎか。

マクワウリ

我に似るなふたつに割れし真桑瓜
芭蕉の句だ。
このくらいの余裕がほしいものだ、先ゆくものは。

韓国ではよく食すらしい。
チャメ(참외)という。
日本でも昔はよく食べていたよなー。

上品に食べるメロンの小片より、
種がうまいマクワウリのほうが好きだが、
最近はそのマクワウリ、季節になってもあまり見かけない。

昔から食べていたようだ。
弥生時代の土器からマクワウリの種が発見されたことがあった。
マクワウリはメロンなどの基本なのだ。

食べ物でも何でも基本を忘れちゃダメだ。

黄の強い夕陽

日本海側の雪のせいだろうか? 大気中のチリ・水蒸気が少なくなっているのだろう、ここのところの夕陽は黄色が強い。オレンジというよりグレープフルーツ。
たとえば、虹の七色を波長の長い順に並べると、赤>橙>黄>緑>青>藍>紫。空気も乾燥しているし、チリも少なくなっている。