憲法の条件

普通に仕事をしなければならないのだが、いろいろ考えてしまう。そうだ!こんな時は、木村草太さんの本だ。
大澤真幸さんと木村草太さんの対談本憲法の条件―戦後70年から考える (NHK出版新書 452)を読む。
大澤真幸さんのまえがきから眼が止まる。
「憲法は、最高の外交文書でもあります。つまり、憲法は、世界に向けて私たちがどのように行動するつもりなのか、世界の秩序と幸福に対して私たちがどのような使命を果たすつもりなのかを宣言する文書です。」
表現を「社会への贈与」という概念で言い表す木村さんが表現した結果の「むなしさ」を人間の根源的な自由に関連づけて、「・・・なぜ自由を保護しなければいけないかというと、人間の尊厳にとって不可欠な自由は、本人にとっては「自由ではない行為」だからです。人の行動として本当に尊いのは、レストラン街でどの店にしようかと選ぶような、どっちでもいいような「自由」ではありません。「そうせざるを得ない」と本人に感覚されているようなことなのです。ということは、その行為は、本人にとってはまったく自由ではないのです。」と述べる。
小生がいま感じている「むかしさ」とは「むなしさ」が違うが、そうせざるを得ないと感じていることからはじめるしかないことをあらためて認識したのは、すこしはブレの修正にはなった。
こんな簡単に読了してしまったわけではないが、紹介していると許されないような長い引用になりそうなので、ここまで。